肺手術の記録⑦
気持ち、泣いて表わす


空が明るくなり始めた。
一睡もできなかった。


朝ご飯がきた。昨夜も、食べれなかったのにお腹が空いていない。
食べないといけないと思うけれど、食べれない。


ベットに座ってテレビを見ていたら、主治医が来てくれた。
先生がベットに並んで座った。
昨日の手術の説明で、先生に聞いた話をしていると、涙が出てきた。
声を出して泣いてしまった。
「私、死んじゃうのかなって思って」とやっと言えた。
今まで人前で泣けなかった分どっと涙が出た。

先生が「大丈夫です。90歳を過ぎたおばあさんが通われているんですから」
と言った。
よく考えると意味が分からないけど、その時は素直に聞けた。
泣いてしまうと冷静になれた。
‘先生、ご迷惑をおかけしました‘という気持ちもあるのですが、
先生にとって患者の中の1人だろうけど、私は自分自身、
子供にとっても1人の母だから、その気持ちを分かってほしかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
リハビリは順調で6月18日に退院しました。
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[ 2013/08/08 21:21 ]

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肺手術の記録⑥
責める


検査結果を聞いた夜。

説明を聞いた状況がリアルに頭の中をグルグルまわる。
モニターで説明してくれた画像が出てくる。

辺りはすっかり暗くなっている。
気分転換に談話室へ行って外を見る。

携帯でお父さん(主人)に電話をした。
今日の説明の内容の話をした。
「先生に聞いた?こんなになっているって知っていた?」
お父さんは、手術後の説明で ある程度聞いていたらしい。
「どうして言ってくれないの?私、知らなかったよ。先生(主治医)も
何も言ってくれないし。皆、ひどいよ」少し怒ってしまった。

説明の時
「左の乳癌が、どうやって右の肺まで転移したんですか」と質問した。
今まで「飛ぶ」という言葉を使うので、『跳ねて飛ぶ』のイメージでいた。
ピョンというイメージ。説明してもらって分かった。
「肺に転移があったと言う事は、全身にも癌の病巣がある可能性があると
言う事なんです」と教えてくれた。
この言葉を聞いた時、肺に転移した事を聞いた時よりもショックだった。

勉強をしていない私が悪いんだけど、皆 教えてくれないのはヒドイよ。
私は、長く生きれないのかな・・と初めて思った。

何時だったのだろう。
悲しい・・・
思い切って先生(主治医)にメールをした。
『〇〇先生が、手術で沢山の癌があったと言った。全身にも癌がある可能性はある。
これで大丈夫だとは言わなかった。教えてくれないなんヒドイ』と
こういった内容の責める事を書いた。
[ 2013/08/08 21:16 ]

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肺手術の記録⑤
手術の検査結果
.

胸に傷のズキズキではない痛みがある。中の方が痛い。どうしちゃったんだろう。

回診の時に「傷も痛いのですが、中が痛いんです。肺の傷が痛むのでしょうか」と
聞くと肺に痛みは感じなく肋骨を機械で広げて手術をしたから、骨が元の位地に
戻ろうとしている痛みだと言っていた。

手術の執刀をしてくれた先生が来て、
検査に出していた結果が出たので、説明をしますが
家族と聞きますか?と話があった。
今まで1人で聞いてきたから今回も1人で聞く事にした。
夕方、先生との約束の時間になって言われた部屋に行った。
もう1人の手術をしてくれた先生は、手術中で来れない。

説明の内容は・・・
右の肺の上葉、中葉は取りました。下葉の上の部分も取りました。
それぞれいくつか検査に出した結果は、悪性でした。
ひらくと予定よりも沢山ありましたが、〇〇先生(主治医)と相談しながら
目に見える物は全て取りました。
横隔膜にも何個かあり、大きい物と小さい物を検査に出しましたが悪性でした。
リンパ節にもあったので、あるものは全てとりました。
癌の種類は、前回の乳癌と同じなので転移と言っていいでしょう。
「先生、悪い物が無くなったんなら、もう大丈夫ですよね」
「大丈夫だとは言えないので、次の治療をする事になります。
この先の治療は、化学療法になると思います。〇〇先生(主治医)と
治療して下さいね」と話があった。
「肺の癌なのに先生が治療をしてくれないんですか?」と聞いたら、
肺癌ではないので治療は乳癌の治療をしないといけない事を教えてくれた。
今までの話を聞いてもらった。
知らない事ばかりで、自分が考えて(想像していなかった)いたよりも悪いんだ。
恐くなった。前回同様、手術すれば終わりだと思っていた。
ショックで その後の事は何も憶えていない。
病室に帰ってベットに横になった。

死ぬのかな。ドラマで告知をうけた場面では必ず泣いているんだけど、
泣く余裕が無い。
[ 2013/08/08 21:13 ]

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肺手術の記録④
リハビリ


ベットに横になる時、起きあがる時の痛みで、治ってきたことが分かる。
トイレは看護師さんを呼ぶのは申し訳ないので1人で行ってみたら大丈夫。
鼻からの酸素が取れる。

朝の回診で、1人の若い先生がベットの横の椅子に背もたれを前にして座って
笑いながら話をしている。
この先生何処かで見たことがある。どこだっただろう?
消毒が終わり行ってしまった。
思い出した。入院してから毎日、お昼ご飯を食べて2時半頃売店へ
おやつのプリンやゼリーを買いに行ってどれにしようかと迷っていた。
肩をたたかれ振り向くと主治医がいた。
先生に「手術するのが恐くて嫌になってきた」と言うと、一緒にいた若い先生に向かって
「この先生にいじめられているんでしょう。まろうめさんは、恐がりで痛がりなんですから。
だめです」というと横にいた先生「え??」と言っていた。
この先生だ。やっと分かった。
数日後に、手術をしてくれた先生だと言う事が分かりました。

お昼過ぎ、主治医が来た。
「一に歩いて二に歩く事。歩いてなんぼだから」と言って行ってしまう。
頑張って歩こう。廊下をグルグル歩いて、エレベーターで売店に行ったり、
時間があれば歩いた。

午後は、リハビリの先生が来てくれて腕を動かしてくれて、病室を歩く。
先生方の話をしてくれて楽しい時間です。

指先の巻いた酸素を測る物が嫌だったので外しておいたら、
看護師さんが慌てて来て、ナースセンターの機械に異常が出たからビックリしました。
きちんと付けて下さいね~と注意されて恥ずかしかった。

夕方、主人に話をするとウケていた。

手術してくれた先生は、時間は決まっていないが毎日様子を見に来てくれて
変わりがないか聞いてくれる。きっと忙しいんだろうな~すみません。

夜中、手首にさした点滴(手の甲から変えてもらっていた)の針の辺りが痛い。
普通の痛さではない。我慢できなくて看護師さんに見てもらうと液がもれていた。
いつも回診で来てくれる若い女医さんが来てくれた。
針を抜いてもらうと腫れていた。曲がる針だから大丈夫だと言っても、
よく動く手首はやめて、腕に入れましょうと入れてくれた。
やった~、一度で成功。
先生が「今日は〇〇先生(主治医)、来ました?」
主治医に言われた事を話した。
「厳しいんですよ~」と言うと「まろうめさんの事をとても心配されていますよ。
今日もまろうめさんの所に行ってきますと言って出て行かれましたよ」
と話をしてくれた。
主治医を恨んでいた。もう少し早く対処してくれれば・・と何度も思った。
気持ちが少し楽になった。


日曜日、主人と娘と母が来てくれた。
母の調子が悪そうだ。田舎から出てきて、知らない土地でストレスが
出てきたよう、頭が痛い日が続くと言う。顔色も悪い。
普段は気楽な1人暮らし。食事も何を作って良いか分からないと言う。
気分が沈むとウツになったこともある。
今回は、母にも頑張ってもらって乗り切ってほしい。
下の子供を出産した時は、私が退院して次の日に帰ってもらった。
左胸温存手術の時は、来てもらわなかった。
娘が2才でとても母に預ける事ができなかったから、
主人に会社を休んでもらって術後3日で退院した。
リハビリを頑張って、1日でも早く退院しないといけない。

家族が帰って、1人になると、母に家の事をお願いするのは
無理だったのかな。お義母さんは、お店をしているから無理。
早く退院したい。涙が出る。

次の日、母に電話をすると調子が良くなったらしい。
安心した。

点滴がとれた。
これで、歩くのも楽になる。後はポチ(ドレーンに名前をつけた)だけ。
廊下を歩いていると、手術をしてくれた先生(若い)が「あれ~1人で歩いて大丈夫ですか?
そろそろ廊下を歩く練習をを始めようかと思っていたんですよ~」と言いながら近づいてきた。
ええ?そんなのってないわ~1人で頑張って歩いたのに・・・

次の日から、リハビリ室まで行く事になった。
[ 2013/08/08 21:10 ]

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肺手術の記録③
ICUから病棟へ


深く寝た感じがしない。
朝ご飯は、少し食べれた。その後、清拭をしてもらって、少し座らせてもらった。
上向きに寝てばかりでいると、手術したほうの背中が痛くなる。座ると少し楽になるのだけど、
今度は傷の方が痛く、何回も繰り返してもらった。

朝、先生が来てくれて予定通り病棟に戻れる事になった。
看護師さんが、尿管を抜いてくれました。これだけでも気分が違う。
お昼前に、病棟の看護師さん2人が迎えに来てくれて、車椅子に乗って戻りました。

病棟につくと、血圧や体温を計って、体につながっている物
のチェックをしてくれた。
鼻につけた酸素が嫌だから看護師さんがいなくなる度に外しておいた。
トイレは、思った以上に大変でした。
首には、酸素の量を計る機械と背中に直接入れた痛み止めの薬入れをかけて、
点滴を押しながら歩く。看護師さんがドレーンを引っ張ってくれてトイレまで行く。
コールを押すと迎えにきてくれる。
大変だからトイレは、行きたくない。

1人面白い先生がいる。
見た目は、お医者さんに見えない。カーテンから顔だけ入れて見ていたりする。
若い男の先生が2人、若い女の先生もいる。名前は知らないけど先生の顔が分かってきた。

手の甲にさした点滴が痛い(>_<) もう少し我慢しよう。
[ 2013/08/08 21:03 ]

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